咬合関連症候群・鞭打ち・慢性頭痛

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咬合関連症候群とは

咬合関連症候群・鞭打ち・慢性頭痛

「咬合関連症候群」とは、まだ聞き慣れない言葉かもしれません。これは噛み合わせの狂いから起こってくる全身的な症状のことを言います。噛み合わせのことなど、普段はほとんど気にしない人が多いと思います。けれども、噛み合わせがほんの数ミクロンずれだけでも、繰り返し噛んでいるうちにさまざまな身体症状を起こすことがあります。

さまざまな症状が現れるのが特徴

肩こり、腰痛、めまい、冷え症といった慢性的な症状は、病院で検査を受けても特に異常は認められず、年齢的なもの、時には「統合失調症」などと診断されることがあります。何をしても根治しないので患者さん本人もあきらめてしまい、その人の持病のように思われています。 こうした症状が、噛み合わせを調整するだけで軽減することもあるのです。最近では、難聴がよくなった、寝たきりの人が立って歩けるようになった、というような症例も報告されています。

お口は全身の健康に関わる大切な器官です

お口の中の健康は口の中だけの話、と思っている人が多いのですが、実は「噛む」という行為は、骨格・筋肉・血管などを介して全身的に深い影響を与えています。心臓や胃腸のように、お口も全身の健康に深く関わっている大切な器官であることを忘れないでください。

鞭打ちとは

鞭打ちとは交通事故などで首の捻挫の受傷時に椎間板の損傷が生じたもので、首の痛みに加え、上肢の症状など、さまざまな全身症状を起こすことがあります。いわゆる鞭打ち損傷ですが、現在では外傷性頚部症候群あるいは頚椎捻挫と呼ばれることが多いようです。

首の神経から歯にダメージが及ぶ

鞭打ち症によって瞬時にあごの位置がずれることにより、首・あご・歯に痛みや違和感を起こしてしまうことがあります。時には嚥下(えんげ)障害を起こすこともあります。

お口の周りがピクピクしてきたら危険の徴候

鞭打ち症になったあと、お口の周りがピクピクけいれんしてきたら、歯や歯ぐきに影響が出る可能性があります。首からやってきた神経は、目の周り、上唇の周り、下唇の周りの三方向に分かれて走っています。その中でも唇の周りに関係のある神経にダメージを受けると、歯や歯ぐきの痛みの原因になることが多いのです。 歯の神経と唇周りの神経には関係性があるので、ダメージが伝わりやすくなっています。けいれんが出たあとに歯が痛くなることもありますし、その逆のパターンもよくみられます。けいれんは要チェックです。

首の傾きによって歯の負担が増えることも

交通事故によって強い衝撃を受けてしまうと、首が傾いたような状態になることがあります。首の骨が傾くというよりも、下あごのズレを補正するために周囲の筋肉が左右どちらか片方だけ硬くなり、見た目上では首が傾いたような感じになってしまうのです。明らかに傾いてしまう方もいらっしゃいます。 このような状態の場合、「普段から歯に加わる負担がどちらか一方に偏ってしまいますから、ダメージを受けた歯は、痛みや違和感といった症状を引き起こしやすくなります。左右のバランスが崩れれば崩れるほど、歯への負担は大きくなってしまうので要注意です。

「頭痛持ちの頭痛」が慢性頭痛

慢性頭痛「頭痛持ちの頭痛」が慢性頭痛頭痛は、誰もが経験するポピュラーな病気です。多くは、二日酔いや風邪引きに伴う一過性のものですが、中にははっきりした原因がないのに長期間何度も頭痛に悩まされる方のいわゆる「頭痛持ちの頭痛」があります。それが慢性頭痛です。慢性頭痛に悩まされている人々は約3,000万人と言われ、日本人の4人に1人が慢性頭痛に悩んでいるというデータもあります。

噛み合わせの不調和が頭痛を引き起こす

一般的に、偏頭痛・緊張型頭痛・慢性頭痛が起こるのは生活習慣の乱れ、ストレス過多な生活、飲酒、急激な気圧の変化などが原因とされています。しかし、これらを改善してもまったくよくならない場合は、違うところに原因があると考えるべきです。実はこのようなとき、多くが「首の骨(頸椎)の歪み」あるいは「身体の歪み」から頭痛が起きていると考えられます。そして首の骨や身体の歪みは「噛み合わせ」から起こっている可能性があるのです。

噛み合わせが頭を支えている

人間の頭は7~8kgの重さがあります。この重たい頭を支えているのが「首の骨」と「噛み合わせ」です。噛み合わせが悪いと頭を支えることができず、自然と頭が前に倒れてきてしまいます。その状態を必死に支えようとして、首の後ろの筋肉と頭の筋肉が硬くこわばって、頭痛(緊張型)が起こるのです。

歯科医師が頭痛を改善できる理由

「歯医者がなんで頭痛治療?」と思う方もいるかもしれません。しかし首の骨の歪みの大本が歯の噛み合わせにあることをご理解いただければ、噛み合わせの治療で頭痛を改善させることができる理由がおわかりいただけるのではないでしょうか。もしも病院で診察を受けて「片頭痛ですね」「体質ですね」などとして根本的な治療法がないと言われてしまった方は、歯の噛み合わせの悪さや首の骨の歪みを疑ってみてください。